パパラギ立川店 ブログ

夏は子宝の季節。

皆さん、ご覧になりましたか?富戸で生まれたたまごたちを。

絶賛BABYブーム中の伊豆の海からども、「あ」の高橋です。

【水中のBESTファーザー賞】

ママたちが産卵を頑張った後に子育てを頑張るイクメンパパたち。

まずは富戸の定番、イシモチさぁーん!

飲まず食わずでマウスブルーディングをするキンセンイシモチ。

ちょっと、カッコつけて言ってみましたが、「口内保育」です。

口の中でたまごを育てるイシモチさん。

綺麗な水を与える為、時々口を大きくあける。

狙うはそのタイミング、だけどそれがまた難しい・・・

ただひたすらに口元を観察し続ける30分。

我が子を守るイシモチさん、そんな簡単にたまごを見せてはくれない。

ハッチアウトをするまでの2週間、アゴをシャクレさせながらお父さん頑張っています。

キンセンイシモチの口内保育

「富戸のクマノミは絶滅した」とお思いの方、「富戸にもクマノミはいます!」

こちらも絶賛、子育て中。

クマノミはイソギンチャクと岩の隙間にたまごを産みつける。

たまごを産むための場所を整えるのも、生まれたたまごを守るのもクマノミパパのお仕事。

生まれたては真っ赤なたまごだったけど、今では目がわかるほどに成長しております。

クマノミのたまご

同じスズメダイでも色が違うから面白い。

生まれたての黄色いたまごと成長して目が見えているたまごがENから水深2〜3mの岩の隙間にビッチリちりついているのはセダカスズメダイのたまご!

水深が浅いから波の影響もあって大変でしょうに、セダカちゃんも子育て奮闘中。

・・・母親がたまごを産み、父親が子育てをすることも少なくない水中世界。

みんなまとめて「BESTファーザー賞」あげちゃう。

セダカスズメダイのたまご

セダカスズメダイのたまご

【BABYブームは脊椎動物だけではありません】

ちょっと前までアオリイカブームがきていましたが、

アオリイカブームもまだ終わりじゃありません!!

富戸の海に託されたアオリイカのたまご達、未来のアオリイカも成長中。

、、、アオリイカは「親がなくても子は育つ」

1年魚といわれるアオリイカは我が子の姿をみることなく、

産卵を終えると力尽きてします。

代わりにこの卵嚢が守ってくれる!この中から飛び出てくるその日まで。

早い時期に生まれた子たちは水面を泳ぎ回っていまーす。

アオリイカのたまご

貝だってたまごを産むのよ。

「通称:ワイングラス」と言われるナガサキニシキニナのタマゴ。

貝とは思えない見た目のオシャレなたまご。

が、このたまごがある場所がなんせ狭い隙間、、、

見つけるのも撮影するのもまぁー大変。

だから、そういう場所に生みつけるんでしょうね。

野生の感ってすごいね。

ナガサキニシキニナのたまご

ちょっとドーピング、、、富戸から離れて八幡野のタイドプールで見たウミウチワ。

地味ぃ~な写真で恐縮です。

やたら酸素玉が浮き出てきていると、近づいてみると酸素玉とともに何やら粘液が出ている。

よぉ〜く観察してみると小さなツブツブ、、、胞子だ!!

海藻だって子孫を残すために頑張っています。

ウミウチワ

ウミウチワの胞子

ここから数日経てばたまごの成長も変わる。

その時々で見られる姿が変わるもんだから面白い。

 

今しか見られない瞬間を今のうちに!

 

「あ」の高橋でした。